あまい・甘い・あま~い彼に捕らわれて
「顔、赤いけど暑い?
少しエアコンいれようか?」
「ううん、大丈夫。
風、気持ちいいからこのままがいい」
運転している横顔を盗み見ていると、すっと伸びてきた手が私の手を握った。
「昨日はよく眠れた?
俺は楽しみ過ぎて、あんまり寝れなかった」
無邪気に笑う顔は可愛くて、やんちゃな昔の私のよく知る颯馬の顔だ。
少しの沈黙のあと、握られた手に力がこめられ、笑顔から眉毛を下げて、申し訳なさそうに口を開いた。
「また…しばらくあんまりゆっくり会えそうもない。
ごめん、杏。
十月、十一月とウェディングケーキの予約がびっしりで、クリスマスケーキも始まる。
イブは無理だけど、二十五日は時間作るから二人でゆっくり過ごそう。
だから、今日はたくさん杏を充電させて?
俺もいっぱい杏を甘やかすから」
握られた手を親指が優しく撫で回す。
こそばゆくて、指先から体温が上昇する。
少しエアコンいれようか?」
「ううん、大丈夫。
風、気持ちいいからこのままがいい」
運転している横顔を盗み見ていると、すっと伸びてきた手が私の手を握った。
「昨日はよく眠れた?
俺は楽しみ過ぎて、あんまり寝れなかった」
無邪気に笑う顔は可愛くて、やんちゃな昔の私のよく知る颯馬の顔だ。
少しの沈黙のあと、握られた手に力がこめられ、笑顔から眉毛を下げて、申し訳なさそうに口を開いた。
「また…しばらくあんまりゆっくり会えそうもない。
ごめん、杏。
十月、十一月とウェディングケーキの予約がびっしりで、クリスマスケーキも始まる。
イブは無理だけど、二十五日は時間作るから二人でゆっくり過ごそう。
だから、今日はたくさん杏を充電させて?
俺もいっぱい杏を甘やかすから」
握られた手を親指が優しく撫で回す。
こそばゆくて、指先から体温が上昇する。