あまい・甘い・あま~い彼に捕らわれて
「おい!
俺の顔を知らないのか!?
直哉が受付に仕事ができる優秀な女がいるから自分の秘書にしたいと大騒ぎしていたが、俺の顔を知らないようじゃ問題外だ」
長身で切れ長な目、小さな顔にきりっとした眉、いわゆる極上の部類に入るイケメンだが、考えてもこんな傲慢な男の顔が記憶にない。
悔しくてぎゅっと手を握りしめ
「申し訳ありません」
頭を下げた私の耳に頭上から吐き捨てるようにその名が告げられた。
「冴島だ。
冴島恭一。
冴島製薬の社長の長男、直哉の兄だ。
冴島製薬開発研究所の所長だ」
「あっ!」
顔を上げて真っ直ぐに正面から見つめる彼と目があった。
俺の顔を知らないのか!?
直哉が受付に仕事ができる優秀な女がいるから自分の秘書にしたいと大騒ぎしていたが、俺の顔を知らないようじゃ問題外だ」
長身で切れ長な目、小さな顔にきりっとした眉、いわゆる極上の部類に入るイケメンだが、考えてもこんな傲慢な男の顔が記憶にない。
悔しくてぎゅっと手を握りしめ
「申し訳ありません」
頭を下げた私の耳に頭上から吐き捨てるようにその名が告げられた。
「冴島だ。
冴島恭一。
冴島製薬の社長の長男、直哉の兄だ。
冴島製薬開発研究所の所長だ」
「あっ!」
顔を上げて真っ直ぐに正面から見つめる彼と目があった。