あまい・甘い・あま~い彼に捕らわれて
仕事帰りに、軽い軽食を買って颯馬のお店に立ち寄った。

忙しそうにしていた手をとめて、二人で軽い夕飯を口にする。

店内に広がる甘い香りでとっても幸せな気持ちになり、優しい目で見つめられて、ざわついていた心が穏やかになっていく。

「何かあった?
そんなにじっと見つめて」

繋がれた手は指をからめられて、優しく肩を引き寄せた颯馬の肩に身を委ねる。
 
「…ちょっと甘えたかっただけ」

「そっか…。
ごめん、あんまり二人で過ごせなくて」

頭を優しく撫でていた手がするりと頬にふれて、顎をつかむと唇を寄せた。

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