あまい・甘い・あま~い彼に捕らわれて
「どこで恭一と知り合ってアイツに気に入られたんだい?」
笑顔を浮かべてはいるが、その声色は冷たくて、笑っていない鋭い視線が私を見つめる。
「アイツは強引でね。
こうと決めたことは、どんな手段を使っても必ずやり通すし、欲しいものは必ず手にいれる」
中川さんが淡々と話す言葉にごくりと唾を飲み込んだ。
「今日はね、本当は君は副社長の同伴者として行ってもらうつもりだったんだ。
直哉が君をとても気に入っていてね。
秘書課にもう一度来てもらうために俺が説得して、副社長の花嫁候補として育てるつもりだったんよ。
なのに恭一の奴が会社に乗り込んできて、先に君と約束をしてしまった!!」
忌々しげに吐き捨てるように言葉を放つ中川さんに身震いがした。
怖い…
何を言っているんだろうこの人は。
私の気持ちも何もかも無視して話が良からぬ方へすすんでいる。
「あっあの!
花嫁候補ってどういうことですか?
私、こっ恋人もいますし、副社長となんてそんな…」
絞り出すように出した声は震えていた。
笑顔を浮かべてはいるが、その声色は冷たくて、笑っていない鋭い視線が私を見つめる。
「アイツは強引でね。
こうと決めたことは、どんな手段を使っても必ずやり通すし、欲しいものは必ず手にいれる」
中川さんが淡々と話す言葉にごくりと唾を飲み込んだ。
「今日はね、本当は君は副社長の同伴者として行ってもらうつもりだったんだ。
直哉が君をとても気に入っていてね。
秘書課にもう一度来てもらうために俺が説得して、副社長の花嫁候補として育てるつもりだったんよ。
なのに恭一の奴が会社に乗り込んできて、先に君と約束をしてしまった!!」
忌々しげに吐き捨てるように言葉を放つ中川さんに身震いがした。
怖い…
何を言っているんだろうこの人は。
私の気持ちも何もかも無視して話が良からぬ方へすすんでいる。
「あっあの!
花嫁候補ってどういうことですか?
私、こっ恋人もいますし、副社長となんてそんな…」
絞り出すように出した声は震えていた。