あまい・甘い・あま~い彼に捕らわれて
「社長や副社長の顔はもちろんわかってるよな?」

「当たり前です!

恭一さんは白衣と眼鏡で覚えていたので…

その…

こんなに素顔がびっくりするくらいイケメンで…わからなかったんです」

「いいぞ?俺に惚れても。

スィーツ王子から乗りかえるか?

杏ならいつでも大歓迎だ。」

「だからっ!からかわないで!」

「からかってない。
俺は本気だよ。
君を守るのは一番それがてっとり早い。

さっきの続きだ。

秘書課にはね、直哉のお気に入りが何人か集められているんだ。

花嫁候補なんて建前でね、アイツの愛人候補として育ててるんだよ。

次期社長夫人をちらつかせて結婚するきなんて更々ない。

アイツが妻に迎えるのは会社を大きくしていくための社長令嬢だ。
結婚相手に愛情を注ぐ気なんてこれっぽっちもない。」

「酷い…」


「仕方ないさ、それが会社を背負って立つ者の宿命だ」




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