シュガーレスでお願いします!
目を伏せて続きを期待すると、慶太が上目遣いで私を見つめながら髪を一束手に取りそのままキスを落とす。
慶太からふわりとアメニティのミントシャンプーの匂いして、私の心臓がドクドクと早鐘を打った。
……私にも同じようにキスして欲しい。
こんなに慶太を求めたのは、初めてかもしれない。
「んっ……あ……」
願い通りに唇が下りてくると、私は慶太の首にしがみついて喜んでキスを受け入れた。
何度も繰り返し角度を変え、貪るようにキスを堪能する。
そのうちに、バスローブの紐が緩められ、悪戯な指先が身体を伝い、熱い息が直に素肌にかかると、嬌声が止まらなくなる。
世界一のパティシエの慶太の手にかかれば、私なんてチョコレートみたいに簡単にドロドロに溶かされてしまう。
このまま、一晩中愛され続けたらどうなってしまうんだろう。
そんな想像をするだけで、甘い疼きが身体を走る。