シュガーレスでお願いします!

「ねえ、コンビニまでついてこなくてもいいんじゃない?」

「何言ってんの?何かあってからじゃ遅いだろ」

ちょっと洗剤を買いにコンビニに行こうとしたら、出がけに慶太が一緒についてくると頑なに言い張ったおかげで、随分時間をロスしてしまった。

「でも……」

マンションからコンビニまで50メートルも離れていないのに心配しすぎじゃないのか?

「用心するに越したことはないの!!犯人が捕まるまでは俺に頼ること」

「わかった。頼りにしてる」

守秘義務があるので、慶太にすべてを話せるわけではない。

それでも、慶太は何も聞かず自ら進んでボディーガード役を買って出てくれて正直ありがたい。

慶太を連れて夜道のコンビニまで、短めのデートとしゃれこむ。

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