結婚してみませんか?
そして、式は始まった。

「新婦、恋。あなたはここにいる相沢 智章を、病める時も健やかなる時も富める時も貧しき時も、夫として愛し、敬い、慈しむ事を誓いますか?」

「はい、誓います。」

私は力強く答える。式が始まるまでは緊張があったけど、式が始まると不思議と緊張はなくなっていた。

その後も順調に式は進み、最後に誓いのキスをする。

私達はお互い向き合い、智章さんは私に覆い被さっているベールを上にあげる。

そして真っ直ぐに見つめる智章さんの視線が近づき、私達の誓いのキスは終わった。

クライマックスはブーケトスだ。

本日快晴。絶好のブーケトス日和だ。

私と智章さんは外に出る。外に出るとウェディングベルが鳴り響いていた。私達が聞いたように、このウェディングベルの音を聞いてくれている人がいると嬉しいな。

階段の下には式に出席してくれた人達が並んでいて、祝福の言葉を投げてくれた。

私は何て幸せなんだろう。

智章さんと出会えて…

智章さんを好きになって…本当に良かった。

この幸せがずっとずっと続きますように…

私はそう願いを込めて、
ウェディングブーケを空高く放り投げた。

…END
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