揺れる被写体〜もっと強く愛して〜



「Hのこと?やらないよ〜!そこまでガッついてないない」とお腹抱えて笑われた。
だって…!だってだって…!!
毎回見せられてる身にもなってくださいよ〜!




「楓ちゃん本当可愛い」ってイジってくる。
どうせ私は単細胞でお子ちゃま思考ですよ。




「誰でもかんでもって感じじゃないんだよ…?キスって相性あるじゃない?合えばそのまましちゃうこともあるだろうし、合わなきゃそこで終わる、抱かせない」




思考回路ストップ………
キスすら久しくしてない私からすれば、何もかも理解しがたい。
やっぱりぶっ飛んでるな。




「楓ちゃんだってHしたい時あるでしょ?」




「な、何言ってるんですかっ!私がっ…そんな…!」




「え、ムラムラしないの?どうしてるの?」って質問されて完全にキャパオーバー。
「アハ、ごめんね?サカリのついたメスザルで」と自虐してたけどレイさんってやっぱ凄い……




「それとも……」




急に肩を組まれて密着する。
常に憧れだったレイさんにこんなことされてドキッとした。
めっちゃいい匂いするし。
至近距離で見つめられて心臓崩壊するかと思った。




「私で良ければ教えようか?キスの仕方…」




綺麗過ぎる整った顔にこのセリフ……
女でも落としてしまうこの威力……
いや、魔力………




他のアシスタントたちが今の私の状況を羨ましがっている。
私も教えてくださ〜いと口々に言い出してレイさんは苦笑してたけど、私はこの時のセリフが頭から離れなくて……後に苦しめられる結果に。





レイさん………私、女ですよ?
女でもいけちゃう口ですか…?
カメラマンReiに、まさかの百合疑惑……
あざっす………







< 98 / 158 >

この作品をシェア

pagetop