想われて・・・オフィスで始まるSecret Lovestory
———繭に包まれているみたいな、温かいところにいる。

「ん……」
心地よい感覚があった。ざわざわと身体のすみずみまで、快感のさざ波が広がってゆく。

その感覚の源泉をたどろうと身じろぐと、窮屈さをおぼえた。
まるでなにかが上に乗っているような、でもその重みさえ心地よかった。

触れるか触れないか、羽毛のようにやさしく肌を撫でられ、快感にぶるりと震えが走る。敏感になっている胸の先をかるく刺激されただけで、痺れるような感覚が生まれた。

もう片方の胸は慰めをもとめてひりひりとうずき、ねだるように腰が揺れてしまう。
そして、ようやくその圧迫感に気づいた。

「はぁっ…」
身体の奥を貫かれる圧に押し出されるように、吐息がもれた。
動きに合わせて、そこから熱い刺激と快楽が生まれてゆく。

頭は霞みがって、目を開けることさえおぼつかない。
それよりなにより、今はこの快楽にひたっていたかった。
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