想われて・・・オフィスで始まるSecret Lovestory
「最終的にやりたいこと、か。栗原さんて可愛い顔して、けっこうはっきり物言うんですね」
失礼、と小さくつぶやいて「最近はこういう言い方も、セクハラになっちゃうんですよね。まぁそれはともかく、僕はいま自分の可能性を広げているところかな」
首をひねりながら、直斗さんが言う。
「可能性を広げる・・・」
そう、とうなずく。「四商デザインテックに入ってから、デザインラボの資格コースを受講させてもらって、二級建築士の資格を取ったんです。今は、スペイン語と中国語のコースを受講中です」
「そうなんですか!」
こんなに忙しいのに。
「語学は一つでも多くできたほうがいいですから。あ、佐倉さんは大学院時代はイタリアに留学してたから、英語はもちろんヨーロッパの主要言語も2、3ヶ国語操れますよ」
どうしよう、語学力も資格も、わたしはなにひとつ持っていない。
ひょっとして、とんでもないところに来てしまったのかもしれない。初めてそう思った。
失礼、と小さくつぶやいて「最近はこういう言い方も、セクハラになっちゃうんですよね。まぁそれはともかく、僕はいま自分の可能性を広げているところかな」
首をひねりながら、直斗さんが言う。
「可能性を広げる・・・」
そう、とうなずく。「四商デザインテックに入ってから、デザインラボの資格コースを受講させてもらって、二級建築士の資格を取ったんです。今は、スペイン語と中国語のコースを受講中です」
「そうなんですか!」
こんなに忙しいのに。
「語学は一つでも多くできたほうがいいですから。あ、佐倉さんは大学院時代はイタリアに留学してたから、英語はもちろんヨーロッパの主要言語も2、3ヶ国語操れますよ」
どうしよう、語学力も資格も、わたしはなにひとつ持っていない。
ひょっとして、とんでもないところに来てしまったのかもしれない。初めてそう思った。