想われて・・・オフィスで始まるSecret Lovestory
ひとつひとつ、佐倉圭介というひとを形づくるピースを手のひらに集めている。わたしなりに彼を描こうとしている。
彼のことが、好きなひとのことが、知りたい。痛いほどにそう思う。
「美織はなにか趣味とかあるの?」
「そうですねー、子どもの頃にバレエを習ってたんです。踊るほうはやめちゃいましたけど、観るのは今も好きなんです。衣装とか舞台演出もふくめて観るようになりました」
「総合芸術だからな、なるほど」
思いがけず、佐倉さんが深くうなずく。
「あとは趣味というほどでもないですけど、料理と読書が好きです。母がお菓子作りが好きだったので、自分でもときどき作ってます。
デザインに関する本ももちろん読むんですけど、小説だと描写が丁寧な作品が好きで。情景が目の前に浮かんでくるような文章に惹かれます」
「俺も本屋は好きだな。ときどき目を吸い寄せられるブックデザインに出会って、ジャケ買いすることもあるよ」
「表紙のデザインが素敵で、装丁が丁寧な本はやっぱり手に取っちゃいます」
嬉しいことに、ドライブのあいだ中わたしたちのおしゃべりは途切れることなく続いた。
彼のことが、好きなひとのことが、知りたい。痛いほどにそう思う。
「美織はなにか趣味とかあるの?」
「そうですねー、子どもの頃にバレエを習ってたんです。踊るほうはやめちゃいましたけど、観るのは今も好きなんです。衣装とか舞台演出もふくめて観るようになりました」
「総合芸術だからな、なるほど」
思いがけず、佐倉さんが深くうなずく。
「あとは趣味というほどでもないですけど、料理と読書が好きです。母がお菓子作りが好きだったので、自分でもときどき作ってます。
デザインに関する本ももちろん読むんですけど、小説だと描写が丁寧な作品が好きで。情景が目の前に浮かんでくるような文章に惹かれます」
「俺も本屋は好きだな。ときどき目を吸い寄せられるブックデザインに出会って、ジャケ買いすることもあるよ」
「表紙のデザインが素敵で、装丁が丁寧な本はやっぱり手に取っちゃいます」
嬉しいことに、ドライブのあいだ中わたしたちのおしゃべりは途切れることなく続いた。