想われて・・・オフィスで始まるSecret Lovestory
「プレッシャーも大きいですね」
多忙と重責、佐倉さんの抱えているものの一端を感じる。
「デザインが優れていることはもちろん、安全性、耐久性、製造方法、コスト…もろもろの条件をクリアしないと製品化できないのが、プロダクトデザインの難しいところで」
直斗さんはさくっと話すのだけど、聞けば聞くほど果てしない気持ちになってくる。
「栗原さん、今日の打ち合わせの資料って用意できてる」
森山さんから声がかかる。
「はい、デスクに置いてあります」
「ありがとう助かる」
デザイン部に異動して一ヶ月ほど。
まだ毎日が一生懸命だけど、少しずつ仕事にも慣れてきた。
嬉しいと感じるのは、みんなが「栗原さん」と呼んでくれることだった。営業部では「美織ちゃん」だったから。親しみをこめてだったんだろうけど、仕事で向き合いたいという気持ちが空回っていた気がする。
多忙と重責、佐倉さんの抱えているものの一端を感じる。
「デザインが優れていることはもちろん、安全性、耐久性、製造方法、コスト…もろもろの条件をクリアしないと製品化できないのが、プロダクトデザインの難しいところで」
直斗さんはさくっと話すのだけど、聞けば聞くほど果てしない気持ちになってくる。
「栗原さん、今日の打ち合わせの資料って用意できてる」
森山さんから声がかかる。
「はい、デスクに置いてあります」
「ありがとう助かる」
デザイン部に異動して一ヶ月ほど。
まだ毎日が一生懸命だけど、少しずつ仕事にも慣れてきた。
嬉しいと感じるのは、みんなが「栗原さん」と呼んでくれることだった。営業部では「美織ちゃん」だったから。親しみをこめてだったんだろうけど、仕事で向き合いたいという気持ちが空回っていた気がする。