想われて・・・オフィスで始まるSecret Lovestory
『美織と付き合うようになってから、今まで以上にアイディアが浮かぶようになったんだ。クロッキーブックの減りが早いよ』
「そう言ってもらえると嬉しいんですけど、わたしちゃんと役に立ててるかなって…」
彼に甘えてそんなことを口にしてしまう。
『美織には才能がある』
佐倉さんの返事は明確だった。
「才能!?」裏返った声が出てしまう。
「な、なんの才能ですか?」
美織のデザインを見た、と電話ごしに佐倉さんの静かな声が語りかけてくる。
『営業部にいたときに関わった、女性をメインの顧客層にした店舗のデザイン。デザインラボで社内資料として公開されていたんだ』
「あ、あれは…」
舞い上がって突き落とされた、苦い思い出がよみがえってきてしまう。
『壁面の角をとったやわらかいデザインは美織のアイディアだ。完工報告書にも「女性アシスタントの提案もあり…」ってちゃんと書いてあったよ。あのプランナーさんとは、以前一緒に仕事をしたことがあるから、彼のデザインと違うことは分かる』
「そう言ってもらえると嬉しいんですけど、わたしちゃんと役に立ててるかなって…」
彼に甘えてそんなことを口にしてしまう。
『美織には才能がある』
佐倉さんの返事は明確だった。
「才能!?」裏返った声が出てしまう。
「な、なんの才能ですか?」
美織のデザインを見た、と電話ごしに佐倉さんの静かな声が語りかけてくる。
『営業部にいたときに関わった、女性をメインの顧客層にした店舗のデザイン。デザインラボで社内資料として公開されていたんだ』
「あ、あれは…」
舞い上がって突き落とされた、苦い思い出がよみがえってきてしまう。
『壁面の角をとったやわらかいデザインは美織のアイディアだ。完工報告書にも「女性アシスタントの提案もあり…」ってちゃんと書いてあったよ。あのプランナーさんとは、以前一緒に仕事をしたことがあるから、彼のデザインと違うことは分かる』