想われて・・・オフィスで始まるSecret Lovestory
彼が心血を注いだ作品が不採用になってしまった。
うかつに触れてはいけないと思うし、かといって知らん顔するのもわざとらしい。
『美織と付き合うようになってから、今まで以上にアイディアが浮かぶようになったんだ』
『美織といると新しい視点が生まれる、違う地平が見えてくるんだ』
佐倉さんはそう言ってくれたのに。もしかとしたら、わたしといた時間をデザインに注いでいれば、結果は違ったのかも…そんなことさえ頭をよぎる。
どうすれば…と帰り道の電車の中で、絵里子にスマホのメッセージで助言を求めてみる。ほどなく、さくっと『自然体』と返ってきた。
『演技してもばれるし、かえって彼に気を使わせちゃう。一緒に美味しいご飯を食べてふたりでゆっくりするのがいちばん』
『なるほど、参考になる。ありがとう』
『どういたしまして、健闘を祈る!』
絵里子とのやりとりのおかげで、すこし気持ちが楽になる。
うかつに触れてはいけないと思うし、かといって知らん顔するのもわざとらしい。
『美織と付き合うようになってから、今まで以上にアイディアが浮かぶようになったんだ』
『美織といると新しい視点が生まれる、違う地平が見えてくるんだ』
佐倉さんはそう言ってくれたのに。もしかとしたら、わたしといた時間をデザインに注いでいれば、結果は違ったのかも…そんなことさえ頭をよぎる。
どうすれば…と帰り道の電車の中で、絵里子にスマホのメッセージで助言を求めてみる。ほどなく、さくっと『自然体』と返ってきた。
『演技してもばれるし、かえって彼に気を使わせちゃう。一緒に美味しいご飯を食べてふたりでゆっくりするのがいちばん』
『なるほど、参考になる。ありがとう』
『どういたしまして、健闘を祈る!』
絵里子とのやりとりのおかげで、すこし気持ちが楽になる。