想われて・・・オフィスで始まるSecret Lovestory
「その教えが胸に残っていて。迷ったら行けるところまでいってみようって、そう考えるようになりました。行ったところで、道が見つからなくて救助を待つっていうオチかもしれませんけど」
佐倉さんがふっと笑う。そんな表情を見せてくれたことが嬉しい。
迷ったら登れ。その祖父の言葉があったからこそ、わたしは会社を辞めるという逃げの道ではなく、デザイン部への異動を選んだのかもしれない。
「美織のおじいさんの人間性の豊かさが伝わってくる。いい言葉だな」
「ありがとうございます」
わたしが大切にしている言葉を、祖父のことを、佐倉さんはしっかり受け止めてくれる。
彼をすこしでも励ましたいなんて思っていたのに、結局わたしが心満たされている。
佐倉さんがふっと笑う。そんな表情を見せてくれたことが嬉しい。
迷ったら登れ。その祖父の言葉があったからこそ、わたしは会社を辞めるという逃げの道ではなく、デザイン部への異動を選んだのかもしれない。
「美織のおじいさんの人間性の豊かさが伝わってくる。いい言葉だな」
「ありがとうございます」
わたしが大切にしている言葉を、祖父のことを、佐倉さんはしっかり受け止めてくれる。
彼をすこしでも励ましたいなんて思っていたのに、結局わたしが心満たされている。