切愛願望~極上御曹司の庇護欲からは逃げられない~
でも、同居しているのだから、もうちょっと俺に懐いてもいいのではないだろうか?
なんだか面白くない。
黙っていると、美月ちゃんは少しおどおどした様子で俺に話しかける。
「あのう、玲司さんは今朝は銀座の商店街の会合でしたよね?」
真田物産で会ったのが俺か確認したかったのだろう。
だが、本当のことは言わず、淡々と返した。
「ああ。そうだよ。それがどうかした?」
「い、いえ、なんでもないです。今日は玲司さんに似た人を会社で見かけちゃって」
変なことを聞いたと思ったのか、彼女は笑って誤魔化そうとする。
この反応。どうやら俺の言葉を信じたようだ。
ホント、素直だな。
「俺に似てる人ね」
フッと微笑して相槌を打つ。
いつか俺だと断言できる日が来たらいい……。
そんなことを思った自分に驚いた。
本当ははっきり俺だと気づいて欲しかったのだろうか?
なんだか面白くない。
黙っていると、美月ちゃんは少しおどおどした様子で俺に話しかける。
「あのう、玲司さんは今朝は銀座の商店街の会合でしたよね?」
真田物産で会ったのが俺か確認したかったのだろう。
だが、本当のことは言わず、淡々と返した。
「ああ。そうだよ。それがどうかした?」
「い、いえ、なんでもないです。今日は玲司さんに似た人を会社で見かけちゃって」
変なことを聞いたと思ったのか、彼女は笑って誤魔化そうとする。
この反応。どうやら俺の言葉を信じたようだ。
ホント、素直だな。
「俺に似てる人ね」
フッと微笑して相槌を打つ。
いつか俺だと断言できる日が来たらいい……。
そんなことを思った自分に驚いた。
本当ははっきり俺だと気づいて欲しかったのだろうか?