切愛願望~極上御曹司の庇護欲からは逃げられない~
自分から浴衣を脱いだとは思ってないだろうな?
「マロン……」と寝言のように言って、彼女のうなじに口付ければ、その身体がビクッとなった。
さあて、どうする美月?
俺を起こせば、自分の下着姿を見られる。
でも、俺を起こさずに、布団から抜け出すのは難しいよね?
なぜなら、俺が彼女の身体をしっかりホールドしているから。
心なしか美月の鼓動が早くなっているような気がする。
だが、昨夜あれだけ俺を翻弄したんだから、ちょっとぐらい困らせてもいいだろう。
美月の背中に今度はチュッ、チュッとキスの雨を降らす。
最初は「キャッ」と驚いた声だったのに、次第に彼女が「あ……ん」と艶っぽい声を上げて、俺も変なスイッチが入った。
彼女を組み敷いて、その首筋を甘噛みする。
「れ、玲司さ……ん」
か細い声が耳に届くが、無視して美月の鎖骨をペロリと舐めれば、彼女の身体は震えた。
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