切愛願望~極上御曹司の庇護欲からは逃げられない~
自分をそう納得させるが、また一時間後に電話がかかってきて……。
「松本さん、お母さんから電話」
今度は佐藤先輩が出て、「すみません」と謝りながら受話器を手に取った。
「ねえ、美月の会社の近くまで来てるのよ。ちょっと会ってお話しするくらい、いいじゃない」
もうこれ以上、会社の人に迷惑はかけられない。
「わかった。うちの会社の横のビルにカフェがあるの。そこで十二時に待ってて」
それだけ伝えてすぐに電話を切る。
とりあえず、これで母からはかかってこないだろう。
ホッとすると同時にお昼に母に会うのかと思うと、心が重くなった。
仕事をしていても集中できず、入力ミスを何度もして、佐藤先輩に注意された。
「松本さん、また数字違ってるわよ」
「はい、すみません」
落ち込みながら彼女に謝る。
仕事中は母のことは考えるな。
そう心の中で自分を叱咤するも、母のことが頭を離れなかった。
「松本さん、お母さんから電話」
今度は佐藤先輩が出て、「すみません」と謝りながら受話器を手に取った。
「ねえ、美月の会社の近くまで来てるのよ。ちょっと会ってお話しするくらい、いいじゃない」
もうこれ以上、会社の人に迷惑はかけられない。
「わかった。うちの会社の横のビルにカフェがあるの。そこで十二時に待ってて」
それだけ伝えてすぐに電話を切る。
とりあえず、これで母からはかかってこないだろう。
ホッとすると同時にお昼に母に会うのかと思うと、心が重くなった。
仕事をしていても集中できず、入力ミスを何度もして、佐藤先輩に注意された。
「松本さん、また数字違ってるわよ」
「はい、すみません」
落ち込みながら彼女に謝る。
仕事中は母のことは考えるな。
そう心の中で自分を叱咤するも、母のことが頭を離れなかった。