切愛願望~極上御曹司の庇護欲からは逃げられない~
お昼になると、バッグを持って母と会うためにカフェに向かう。
店の前まで来るも、入るのを躊躇ってしまう。
母に会わずに会社に戻りたい衝動に駆られた。
でも、先延ばしにしているだけ。
今会わなければ、母はまた会社に電話をかけて来るかもしれない。
それにしても、母はどうして私が真田物産に就職したことを知っているのだろう。
きっと興信所にでも頼んだに違いない。
覚悟を決めてカフェのドアを開け、母の姿を探す。
水商売をしているから派手な服装の女性を探していたのだが、「美月」と私に声をかけて手を振ったのは茶系のツーピースを着た細身の女性だった。
一瞬、母だとはわからなかった。
昔よりも痩せて、一気に老け込んだ気がする。
母と会うのは五年ぶりくらい。
お腹が空いていたのか、カレーを食べている。
母の対面に座るが、お酒の匂いがするのが気になった。
店の前まで来るも、入るのを躊躇ってしまう。
母に会わずに会社に戻りたい衝動に駆られた。
でも、先延ばしにしているだけ。
今会わなければ、母はまた会社に電話をかけて来るかもしれない。
それにしても、母はどうして私が真田物産に就職したことを知っているのだろう。
きっと興信所にでも頼んだに違いない。
覚悟を決めてカフェのドアを開け、母の姿を探す。
水商売をしているから派手な服装の女性を探していたのだが、「美月」と私に声をかけて手を振ったのは茶系のツーピースを着た細身の女性だった。
一瞬、母だとはわからなかった。
昔よりも痩せて、一気に老け込んだ気がする。
母と会うのは五年ぶりくらい。
お腹が空いていたのか、カレーを食べている。
母の対面に座るが、お酒の匂いがするのが気になった。