切愛願望~極上御曹司の庇護欲からは逃げられない~
……私の携帯の番号伝えるの忘れちゃったな。
お金を渡したから、もうかけてくることはないだろうけど。
母に三十万渡して今の私の口座には二十万しか残っていない。
私が病気や怪我で入院してしまえば、そんなお金、すぐになくなってしまう。
玲司さんになにか旅行のお礼をしようと思ったんだけどな。
父が生きていたら、母のあんな姿見ることもなかったのに。
どこかやりきれない思いがして苦しかった。
ふと玲司さんの声が聞きたくなった。
彼の声を聞けば、心がホッとするかも。
バッグからスマホを取り出して玲司さんに電話をしようとしたがやめた。
彼だって仕事をしている。
邪魔しちゃいけない。
スマホの画面をじっと見ていたら、渡辺君がお昼から戻って来た。
「あれ?松本もうお昼終わったのか?お母さんと会ってたんじゃなかったっけ?」
……電話、聞かれてたのか。
「ちょっと用があって話しただけだから」
お金を渡したから、もうかけてくることはないだろうけど。
母に三十万渡して今の私の口座には二十万しか残っていない。
私が病気や怪我で入院してしまえば、そんなお金、すぐになくなってしまう。
玲司さんになにか旅行のお礼をしようと思ったんだけどな。
父が生きていたら、母のあんな姿見ることもなかったのに。
どこかやりきれない思いがして苦しかった。
ふと玲司さんの声が聞きたくなった。
彼の声を聞けば、心がホッとするかも。
バッグからスマホを取り出して玲司さんに電話をしようとしたがやめた。
彼だって仕事をしている。
邪魔しちゃいけない。
スマホの画面をじっと見ていたら、渡辺君がお昼から戻って来た。
「あれ?松本もうお昼終わったのか?お母さんと会ってたんじゃなかったっけ?」
……電話、聞かれてたのか。
「ちょっと用があって話しただけだから」