切愛願望~極上御曹司の庇護欲からは逃げられない~
絶対に聞かれると思った。
「普通に楽しかった」
淡々と言えば、晴人はチッチッと舌を鳴らす。
「そういうことを聞いてるんじゃなくて、ふたりの進展を聞いてるんだけどなあ。手を出さなかった……いてっ!」
調子に乗る晴人の頭をペシッと叩いた。
「そういう野暮なことは聞くな」
ギロリと睨みつけるがこいつは引かない。
「温泉宿とかも泊まったんだよね? 美月ちゃんの浴衣姿、可愛かったろうなあ」
確かに可愛かったが、こいつに想像されるのは面白くない。
「お前、目がいやらしい。変な想像するなよ」
絶対零度の眼差しで釘を刺せば、晴人は震え上がった。
「うっ、玲司さん、怖い。すみません」
「今度また変な想像したら、一週間はタダ働きさせるからな」
悪魔な顔で脅せば、こいつは大人しくなった。
それから、客が増えて慌ただしくなったが、一時間もすると落ち着いて来た。
スマホを確認するが、美月から連絡はない。
午後八時過ぎか。
まだ迎えに行くのは早いか。
「普通に楽しかった」
淡々と言えば、晴人はチッチッと舌を鳴らす。
「そういうことを聞いてるんじゃなくて、ふたりの進展を聞いてるんだけどなあ。手を出さなかった……いてっ!」
調子に乗る晴人の頭をペシッと叩いた。
「そういう野暮なことは聞くな」
ギロリと睨みつけるがこいつは引かない。
「温泉宿とかも泊まったんだよね? 美月ちゃんの浴衣姿、可愛かったろうなあ」
確かに可愛かったが、こいつに想像されるのは面白くない。
「お前、目がいやらしい。変な想像するなよ」
絶対零度の眼差しで釘を刺せば、晴人は震え上がった。
「うっ、玲司さん、怖い。すみません」
「今度また変な想像したら、一週間はタダ働きさせるからな」
悪魔な顔で脅せば、こいつは大人しくなった。
それから、客が増えて慌ただしくなったが、一時間もすると落ち着いて来た。
スマホを確認するが、美月から連絡はない。
午後八時過ぎか。
まだ迎えに行くのは早いか。