切愛願望～極上御曹司の庇護欲からは逃げられない～

だとしたら、どうやって帰って来たのだろう？
渡辺君が送って来たとは思えない。
彼は私がここに住んでることを知らないし、寝てる私が住所を言うはずがない。
じゃあ、玲司さんが居酒屋まで迎えに着てくれたのかな？
でも、居酒屋の名前までは伝えていなかったような？
だが、他にも不思議なことがあって……。
「それに……いつの間にか玲司さんの部屋着着てる？全然記憶がないんですけど……。え～、どうしてなの？」
昨日の私の行動がわからない〜。
ベッドの中でひとりパニックになっていたら、急に玲司さんに肩を捕まれて、ベッドに組み敷かれた。
突然のことで驚き、ハッと息を呑む。
「おはよう。昨日の美月は凄く大胆だったね」
悪魔な顔で微笑む彼に、激しく動揺する私。
「大胆？」
一体私、何をしたの〜！
発狂しそうになる私にさらなる衝撃的な言葉を口にする玲司さん。