切愛願望~極上御曹司の庇護欲からは逃げられない~
「緊急役員会議があって、バタバタしてるの」
苦笑いしながら秘書さんが答えたその時、バンと勢いよく秘書室のドアが開いて男性が入って来た。
その顔は見覚えがある。
み、水嶋さん?
五年前に会ったきりだから、私の勘違いかもしれない。
でも、雰囲気や声が似ていた。
「社長の予定は専務と常務に振って」
慣れた様子で秘書の女の子に指示を出している彼。
水嶋さんだよね?
彼をもっとよく見ようとしたら、佐藤先輩にポンと肩を叩かれた。
「松本さん、次、企画室行くわよ」
「あっ、はい」
そう返事をして一礼して秘書室を出ると、佐藤先輩に聞いた。
「あの、さっき秘書室にいた男の人って誰ですか?」
「専務秘書の水嶋さん。ハンサムだし、うちの会社でも女の子に人気あるのよ。でも、松本さんには彼氏がいるものね」
佐藤先輩がニヤニヤして私をからかうが、そんなことに構っていられなかった。
苦笑いしながら秘書さんが答えたその時、バンと勢いよく秘書室のドアが開いて男性が入って来た。
その顔は見覚えがある。
み、水嶋さん?
五年前に会ったきりだから、私の勘違いかもしれない。
でも、雰囲気や声が似ていた。
「社長の予定は専務と常務に振って」
慣れた様子で秘書の女の子に指示を出している彼。
水嶋さんだよね?
彼をもっとよく見ようとしたら、佐藤先輩にポンと肩を叩かれた。
「松本さん、次、企画室行くわよ」
「あっ、はい」
そう返事をして一礼して秘書室を出ると、佐藤先輩に聞いた。
「あの、さっき秘書室にいた男の人って誰ですか?」
「専務秘書の水嶋さん。ハンサムだし、うちの会社でも女の子に人気あるのよ。でも、松本さんには彼氏がいるものね」
佐藤先輩がニヤニヤして私をからかうが、そんなことに構っていられなかった。