切愛願望~極上御曹司の庇護欲からは逃げられない~
水嶋さん……って、やっぱそうなんだ。
NPO法人辞めて転職したのかな?
私が高校に編入する手続きとか、彼がしてくれたんだよね。
有能そうな人だし、引く手あまたなんだろうけど、もうNPO法人を辞めてしまったのかと思うと残念に感じた。
私みたいな境遇の子をもっと救ってもらいたかったな……って、ああ、もう、何勝手なことを思っているんだろう。
水嶋さんにだって、水嶋さんの人生がある。
自分はなにもしていないのに、人にだけ期待しちゃ駄目だ。
まずは自分がちゃんとひとり立ちしないと……。
いつか機会があったら、水嶋さんに挨拶しに行こう。あの時はありがとうございましたって……。
その後、総務に戻り、資料作成やファイル整理をしているとあっという間に定時になった。
今日はもう上がれそう。
ファイルを棚に片付けていたら、電話が鳴って渡辺君が出た。
「松本、二番に外線」
渡辺君が私にそう告げる。
NPO法人辞めて転職したのかな?
私が高校に編入する手続きとか、彼がしてくれたんだよね。
有能そうな人だし、引く手あまたなんだろうけど、もうNPO法人を辞めてしまったのかと思うと残念に感じた。
私みたいな境遇の子をもっと救ってもらいたかったな……って、ああ、もう、何勝手なことを思っているんだろう。
水嶋さんにだって、水嶋さんの人生がある。
自分はなにもしていないのに、人にだけ期待しちゃ駄目だ。
まずは自分がちゃんとひとり立ちしないと……。
いつか機会があったら、水嶋さんに挨拶しに行こう。あの時はありがとうございましたって……。
その後、総務に戻り、資料作成やファイル整理をしているとあっという間に定時になった。
今日はもう上がれそう。
ファイルを棚に片付けていたら、電話が鳴って渡辺君が出た。
「松本、二番に外線」
渡辺君が私にそう告げる。