切愛願望~極上御曹司の庇護欲からは逃げられない~
【今仕事終わりました】
ふたりともすぐに既読になって、玲司さんから返事がきた。
【正面玄関で待ってるよ】
え?もう来てるの?
慌てて正面玄関に向えば、肩にジャケットをかけ、サングラスをかけた男性が、私を見て手を上げる。
「玲司さん、スーツなんて珍しい。また商店街の会合でもあったの?」
玲司さんの元へ行き、そう話しかければ、彼はサングラス越しに微笑んだ。
「まあ、そんなところ。さあ、帰ろう」
玲司さんが私の手を掴み、手をあげてタクシーを拾う。
その姿が、うちの会社で見かけた男性に似ていた。
スーツを着ているとますますそう思う。
あれはやっぱり玲司さんじゃなかったのかって……。
私の視線を感じたのか、彼が「どうかした?」とじっと私を見た。
「……スーツ姿も素敵だと思って」
笑って誤魔化したら、ちょうどタクシーが止まった。
ふたりで後部座席に乗り込み、玲司さんが行き先を告げる。
ふたりともすぐに既読になって、玲司さんから返事がきた。
【正面玄関で待ってるよ】
え?もう来てるの?
慌てて正面玄関に向えば、肩にジャケットをかけ、サングラスをかけた男性が、私を見て手を上げる。
「玲司さん、スーツなんて珍しい。また商店街の会合でもあったの?」
玲司さんの元へ行き、そう話しかければ、彼はサングラス越しに微笑んだ。
「まあ、そんなところ。さあ、帰ろう」
玲司さんが私の手を掴み、手をあげてタクシーを拾う。
その姿が、うちの会社で見かけた男性に似ていた。
スーツを着ているとますますそう思う。
あれはやっぱり玲司さんじゃなかったのかって……。
私の視線を感じたのか、彼が「どうかした?」とじっと私を見た。
「……スーツ姿も素敵だと思って」
笑って誤魔化したら、ちょうどタクシーが止まった。
ふたりで後部座席に乗り込み、玲司さんが行き先を告げる。