切愛願望~極上御曹司の庇護欲からは逃げられない~
十五分程でノワールに着き、タクシーを降りて店の中に入ると晴人さんがとびきりの笑顔で迎えてくれた。
「いらっしゃい」
「あれ? 今日はひとりもお客さんいない」
いつもは女の子でいっぱいのはずなのだが、今日は誰もいなかった。
台風でもないのにどうして?
「今日は貸し切りにしたんだ。玲司さんの要望でお客さんは美月ちゃんだけ。ゆっくり楽しんで行ってね」
私だけの貸し切りなんてなんて贅沢な。
あっ、でも……。
「私、そんなお金ないです」
申し訳なさそうに言ったら、玲司さんがポンと私の頭に手を置いた。
「オーナーの俺がいいって言うんだからお金なんていいんだよ。さあ、そこのテーブル座って」
彼が窓側のテーブルを指差し、言われるまま席に着く。
照明はいつもより暗めで、テーブルには赤いキャンドルが置いてある。
まるで何かのお祝いのようだ。
玲司さんと晴人さんはカウンターに行き、手際よく料理を作って運んでくる。
「いらっしゃい」
「あれ? 今日はひとりもお客さんいない」
いつもは女の子でいっぱいのはずなのだが、今日は誰もいなかった。
台風でもないのにどうして?
「今日は貸し切りにしたんだ。玲司さんの要望でお客さんは美月ちゃんだけ。ゆっくり楽しんで行ってね」
私だけの貸し切りなんてなんて贅沢な。
あっ、でも……。
「私、そんなお金ないです」
申し訳なさそうに言ったら、玲司さんがポンと私の頭に手を置いた。
「オーナーの俺がいいって言うんだからお金なんていいんだよ。さあ、そこのテーブル座って」
彼が窓側のテーブルを指差し、言われるまま席に着く。
照明はいつもより暗めで、テーブルには赤いキャンドルが置いてある。
まるで何かのお祝いのようだ。
玲司さんと晴人さんはカウンターに行き、手際よく料理を作って運んでくる。