切愛願望~極上御曹司の庇護欲からは逃げられない~
「しばらくここで飲めなくなるから、ちゃんと飲んでよ」
「え?それってどういう……」
聞き返したら、彼はいつものように穏やかな声で話す。
「この店をしばらく閉めることになったんだ。今朝親父が倒れてね。幸い手術をして助かったけど、親父の跡を継ぐことになった」
「……そうなんだ。ノワールが閉店になるのは残念ですけど、お父さんが助かってよかった」
「ほらほら、暗い顔しない。いつかまたノワールやるからさあ。今日は玲司さんと楽しんでね」
晴人さんがチョコレートタルトをテーブルに置き、玲司さんに目を向けた。
「じゃあ、邪魔者は消えるんでごゆっくり」
含み笑いをする晴人さんを玲司さんがギロッと睨むが、晴人さんは気にした様子もなく笑ってこの場を去る。
「あいつは余計なことを。ほら、食べよう。美月は甘いの好きだよね?」
「うん。有り難く味わって食べます」
「え?それってどういう……」
聞き返したら、彼はいつものように穏やかな声で話す。
「この店をしばらく閉めることになったんだ。今朝親父が倒れてね。幸い手術をして助かったけど、親父の跡を継ぐことになった」
「……そうなんだ。ノワールが閉店になるのは残念ですけど、お父さんが助かってよかった」
「ほらほら、暗い顔しない。いつかまたノワールやるからさあ。今日は玲司さんと楽しんでね」
晴人さんがチョコレートタルトをテーブルに置き、玲司さんに目を向けた。
「じゃあ、邪魔者は消えるんでごゆっくり」
含み笑いをする晴人さんを玲司さんがギロッと睨むが、晴人さんは気にした様子もなく笑ってこの場を去る。
「あいつは余計なことを。ほら、食べよう。美月は甘いの好きだよね?」
「うん。有り難く味わって食べます」