切愛願望~極上御曹司の庇護欲からは逃げられない~
まずカプチーノを口に運ぶと、彼の視線を感じた。
顔をあげれば、玲司さんと目が合った。
その温かい目に、心が安らぐ。
ノワールが今日で終わってしまうのは残念だけど、玲司さんにだって事情があるのだから仕方がない。
そんな大事な日のお客さんに私を選んでくれたんだよね。
彼と初めて会ったあの雨の日を思い出す。
「初めて会った時は、まだ高校生だったのにな」
頬杖ついてクスッと笑う玲司さん。
「私も今、同じことを思いまし……思っちゃった。あの時、雨宿りしていなかったら、今こうして玲司さんと一緒にいなかったかも」
次にタルトを口にしてフフッと笑えば、彼は私の頬に手を添えた。
「俺はそうは思わない。どういう形であれ、美月と出会っていたと思うよ」
その瞳に捕らわれ、心臓がトクンと跳ねる。
「こんなにひとりの女性に惹かれたのは初めてなんだ」
玲司さんが身を乗り出して、私にゆっくりと口づける。
顔をあげれば、玲司さんと目が合った。
その温かい目に、心が安らぐ。
ノワールが今日で終わってしまうのは残念だけど、玲司さんにだって事情があるのだから仕方がない。
そんな大事な日のお客さんに私を選んでくれたんだよね。
彼と初めて会ったあの雨の日を思い出す。
「初めて会った時は、まだ高校生だったのにな」
頬杖ついてクスッと笑う玲司さん。
「私も今、同じことを思いまし……思っちゃった。あの時、雨宿りしていなかったら、今こうして玲司さんと一緒にいなかったかも」
次にタルトを口にしてフフッと笑えば、彼は私の頬に手を添えた。
「俺はそうは思わない。どういう形であれ、美月と出会っていたと思うよ」
その瞳に捕らわれ、心臓がトクンと跳ねる。
「こんなにひとりの女性に惹かれたのは初めてなんだ」
玲司さんが身を乗り出して、私にゆっくりと口づける。