切愛願望~極上御曹司の庇護欲からは逃げられない~
「まだ公表されていないが、社長が入院して、兄が会社を継ぐことになった。兄には仕事に集中してもらいたい。だから、君には兄と別れて欲しい。兄と同棲しているんだろう?金が必要なら用意しよう」
常務は無表情で言って、スーツの内ポケットから分厚い封筒を取り出して、私に差し出した。
「百万入ってる。足りないならもっと用意するが?」
常務の軽蔑した眼差しが私に突き刺さる。
なぜそんな風に見られなければならないの?
「入りません。お金が必要で玲司さんといる訳じゃない!」
ついカッとなって声をあげて断れば、常務はフンと鼻をならした。
「兄の金で高校、大学出たくせに何を言っている?」
違う。
私は玲司さんのお金で学校を出ていない。
「誤解です。私は……玲司さんからお金はもらっていません!NPO法人『子供に未来の夢を』の支援を受けて大学にまで行ったんです」
必死に常務に説明するも、彼の目は冷ややかだ。
常務は無表情で言って、スーツの内ポケットから分厚い封筒を取り出して、私に差し出した。
「百万入ってる。足りないならもっと用意するが?」
常務の軽蔑した眼差しが私に突き刺さる。
なぜそんな風に見られなければならないの?
「入りません。お金が必要で玲司さんといる訳じゃない!」
ついカッとなって声をあげて断れば、常務はフンと鼻をならした。
「兄の金で高校、大学出たくせに何を言っている?」
違う。
私は玲司さんのお金で学校を出ていない。
「誤解です。私は……玲司さんからお金はもらっていません!NPO法人『子供に未来の夢を』の支援を受けて大学にまで行ったんです」
必死に常務に説明するも、彼の目は冷ややかだ。