切愛願望~極上御曹司の庇護欲からは逃げられない~
「渡辺君は玲司さんのことを知らないじゃない!私のことは放っておいて!」
渡辺君の手を振り払って総務に戻ろうとしたら、彼にまた腕を掴まれた。
「待てよ! 放っておけない!」
「同期だからって私のプライベートまで口出さないで!」
「出すよ。お前と専務が付き合ってるのってなんかムカつく」
苛立たしげに言って、彼は私にキスしようとする。
その顔をバチッと叩いた。
「勝手なこと言わないで!」
肩を上下させて大きく息をしながら渡辺君を睨むと、彼を置いて総務に戻った。
自席に着くと、インターネットで【NPO法人 子供に未来の夢を 】と入力して検索する。
似たような名前はヒットするが、常務が言っていたように『子供に未来の夢を』というNPO法人は存在しなかった。
……常務が言っていた事は本当だったんだ。
いつの間にか渡辺君が戻って来たが、目を合わせなかった。
いや、合わせたくなかった。
渡辺君の手を振り払って総務に戻ろうとしたら、彼にまた腕を掴まれた。
「待てよ! 放っておけない!」
「同期だからって私のプライベートまで口出さないで!」
「出すよ。お前と専務が付き合ってるのってなんかムカつく」
苛立たしげに言って、彼は私にキスしようとする。
その顔をバチッと叩いた。
「勝手なこと言わないで!」
肩を上下させて大きく息をしながら渡辺君を睨むと、彼を置いて総務に戻った。
自席に着くと、インターネットで【NPO法人 子供に未来の夢を 】と入力して検索する。
似たような名前はヒットするが、常務が言っていたように『子供に未来の夢を』というNPO法人は存在しなかった。
……常務が言っていた事は本当だったんだ。
いつの間にか渡辺君が戻って来たが、目を合わせなかった。
いや、合わせたくなかった。