切愛願望~極上御曹司の庇護欲からは逃げられない~
だが、俺に手を振り、玄関を出て行く。
そんな彼女の姿を見送ると、キッチンに戻って食器を片付け、寝室に戻ってスーツに着替えた。
八時四十五分過ぎに水嶋が家に迎えに来て、社用車で真田物産に向かう。
後部座席にはスーツ姿の晴人が乗っていた。
「おはよう」
明るい笑顔で挨拶する晴人を見て脱力する。
「なぜお前が乗っている?」
車に乗り込みながら問えば、こいつは大げさに目をキラキラさせた。
「玲司さんをサポートするためだよ。この日を何年待ったことか」
「いや、遊びたかっただけだろ」
目を細めて突っ込めば、晴人はハハッと笑い飛ばす。
「ちゃんとノワール手伝ってたじゃないか」
「女の子口説きながらな」
チクリと嫌味を言ってもこいつには効かない。
「まあまあ、細かい話はいいじゃないか。使える駒は欲しいだろ?有能な部下は多い方がいい。そうだよね、水嶋さん?」
そんな彼女の姿を見送ると、キッチンに戻って食器を片付け、寝室に戻ってスーツに着替えた。
八時四十五分過ぎに水嶋が家に迎えに来て、社用車で真田物産に向かう。
後部座席にはスーツ姿の晴人が乗っていた。
「おはよう」
明るい笑顔で挨拶する晴人を見て脱力する。
「なぜお前が乗っている?」
車に乗り込みながら問えば、こいつは大げさに目をキラキラさせた。
「玲司さんをサポートするためだよ。この日を何年待ったことか」
「いや、遊びたかっただけだろ」
目を細めて突っ込めば、晴人はハハッと笑い飛ばす。
「ちゃんとノワール手伝ってたじゃないか」
「女の子口説きながらな」
チクリと嫌味を言ってもこいつには効かない。
「まあまあ、細かい話はいいじゃないか。使える駒は欲しいだろ?有能な部下は多い方がいい。そうだよね、水嶋さん?」