切愛願望~極上御曹司の庇護欲からは逃げられない~
16、新しい日常
ピピッピピッとアラームの音がして目が覚めた。
音が止んだと思ったら、玲司さんがベッドのヘッドボードにあったスマホを手に取りアラームを解除していた。
私が起きたことに気づいた彼が、「起こしちゃったな」と苦笑いする。
そんな彼と目が合い、ドキッとする私。
昨日……ついに玲司さんとしちゃったあ。
わー、どうしよう〜。
どんな顔していい?
「……お、おはようございます」
何を言っていいのかわからなくてとりあえず挨拶するも、つっかえるし、敬語になった。
「また敬語。お仕置き」
玲司さんは見逃してくれなくて、すかさずチュッと私の唇にキスを落とす。
お仕置きなのに、すごく甘いーーー。
「身体辛い?」
目を合わせて私に問いかける彼。
「辛かったら会社休んでもいいよ」
昨日の事件もあったし、夜のこともあって、心配してくれているのだろう。
「大丈夫。会社行きま……行くよ」
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