切愛願望~極上御曹司の庇護欲からは逃げられない~
それがきっかけで毎日のようにうちに来るようになったのだが、彼女はいつも閉店時間までいて気になった。
まるで昔の俺だなって思ったんだ。
愛人の子だった俺には家に居場所なんてなかった。
彼女のことはよく知らなかったが、なにか事情があって閉店までいるんだと思った。
そんな彼女をそっと見守っていたのだが、五年ほど前に事件が起こった。
美月ちゃんが母親の愛人に襲われ、俺の店まで逃げてきたのだ。
ある日、店を閉めようと外に出しておいたボードを片付けようとしたら、帰ったはずの彼女が俺の胸に突然飛び込んできて……。
『玲司さん!』
そのまま美月ちゃんを抱き留め、彼女に声をかけた。
『え? 美月ちゃん、どうしたの?』
しばらく待ってみたが彼女はなにも答えず震えながら抱きついている。
きっとなにか怖い事が彼女の身に起こったのだろう。
美月ちゃんは靴も履いていなかった。
まるで昔の俺だなって思ったんだ。
愛人の子だった俺には家に居場所なんてなかった。
彼女のことはよく知らなかったが、なにか事情があって閉店までいるんだと思った。
そんな彼女をそっと見守っていたのだが、五年ほど前に事件が起こった。
美月ちゃんが母親の愛人に襲われ、俺の店まで逃げてきたのだ。
ある日、店を閉めようと外に出しておいたボードを片付けようとしたら、帰ったはずの彼女が俺の胸に突然飛び込んできて……。
『玲司さん!』
そのまま美月ちゃんを抱き留め、彼女に声をかけた。
『え? 美月ちゃん、どうしたの?』
しばらく待ってみたが彼女はなにも答えず震えながら抱きついている。
きっとなにか怖い事が彼女の身に起こったのだろう。
美月ちゃんは靴も履いていなかった。