切愛願望~極上御曹司の庇護欲からは逃げられない~
『そうか。急に呼び出して悪かったな。また明日の朝、出社前にうちに来てくれ。彼女の今後のことで話をしたい』
水嶋に命じて電話を切ると、次の日美月ちゃんとも話をして、母親とは離れて暮らしてもらうことにした。
彼女はやはり母親のことを気にして躊躇っていたが、俺が『また同じことが起こる』と言って説得。
NPO法人の支援ということにして、俺が通っていた寄宿学校へ彼女を大学まで通わせた。
彼女には金の心配をさせたくなかったんだ。
ずっと足枷に思っていた真田の力が、役に立った。
大学を卒業すると、縁があるのか彼女は真田物産に就職。
『玲司さん、晴人さん、私、真田物産に就職決まりました〜』
弾けるような笑顔で俺達に報告しに来た彼女。
晴人と一緒に『おめでとう』と返しながらも、うちの社名を聞いて彼が俺に訝しげな視線を向けた。
俺が口添えしたんだと思ったのだろう。だが、俺は彼女の就職に一切関与していない。
水嶋に命じて電話を切ると、次の日美月ちゃんとも話をして、母親とは離れて暮らしてもらうことにした。
彼女はやはり母親のことを気にして躊躇っていたが、俺が『また同じことが起こる』と言って説得。
NPO法人の支援ということにして、俺が通っていた寄宿学校へ彼女を大学まで通わせた。
彼女には金の心配をさせたくなかったんだ。
ずっと足枷に思っていた真田の力が、役に立った。
大学を卒業すると、縁があるのか彼女は真田物産に就職。
『玲司さん、晴人さん、私、真田物産に就職決まりました〜』
弾けるような笑顔で俺達に報告しに来た彼女。
晴人と一緒に『おめでとう』と返しながらも、うちの社名を聞いて彼が俺に訝しげな視線を向けた。
俺が口添えしたんだと思ったのだろう。だが、俺は彼女の就職に一切関与していない。