切愛願望~極上御曹司の庇護欲からは逃げられない~
そんな姿を見てクスッと笑うと、スマホを取り出してある人に電話をかけた。
スリーコールで相手が出て、楽しげな声が耳に届く。
《あんたがかけてくるって珍しいわね。どうしたの?》
「涼華さん、ちょっと頼みがあるんだが」
電話の相手は、晴人の姉の長谷川涼華。俺より三歳年上で、弁護士。
昔、美月ちゃんが矢島に襲われた時、彼女に間に入ってもらった。才女で切れ者。去年警視庁のエリート幹部と結婚した。
「五年前に助けてもらった女の子をしばらく涼華さんのところで預かってもらいたい」
俺がそうお願いすると、彼女は俺に確認した。
「五年前に助けたって……松本美月ちゃんのことよね?」
「ああ」
美月と認めるが、涼華さんは冷たく拒否。
「嫌よ」
……一筋縄ではいかない人だな。
「そこを何とか頼むよ」
苦笑いしながらもう一度お願いしたら、彼女は面白そうに返した。
スリーコールで相手が出て、楽しげな声が耳に届く。
《あんたがかけてくるって珍しいわね。どうしたの?》
「涼華さん、ちょっと頼みがあるんだが」
電話の相手は、晴人の姉の長谷川涼華。俺より三歳年上で、弁護士。
昔、美月ちゃんが矢島に襲われた時、彼女に間に入ってもらった。才女で切れ者。去年警視庁のエリート幹部と結婚した。
「五年前に助けてもらった女の子をしばらく涼華さんのところで預かってもらいたい」
俺がそうお願いすると、彼女は俺に確認した。
「五年前に助けたって……松本美月ちゃんのことよね?」
「ああ」
美月と認めるが、涼華さんは冷たく拒否。
「嫌よ」
……一筋縄ではいかない人だな。
「そこを何とか頼むよ」
苦笑いしながらもう一度お願いしたら、彼女は面白そうに返した。