切愛願望~極上御曹司の庇護欲からは逃げられない~
「あの……お店に戻るんですか?」
涼華さん以外に頼れそうな女の知り合いはいない。
セキュリティの面でも彼女の夫は警視庁に勤めていて安心だったのだが。
俺のところに来てもらうって言ったら、断りそうだな。
「いや。まあ、着いたらわかるよ」
軽く否定し、曖昧に答えると、彼女は首を傾げた。
三十分ほどしてタクシーが停車したのは、銀座にある三十五階建てのタワーマンションの前。
「ここって……ひょっとして」
マンションを見て美月ちゃんは目を見開き、次に問いかけるようにタクシーの支払いをしている俺に目を向けた。
彼女が高校生の時、二晩ほどうちに泊めたことがあるから見覚えがあるのだろう。
「そう、僕の家。さあ、行くよ」
支払いをしながら頷き、彼女を促してタクシーを降りると、マンションの最上階にある俺の部屋に連れて行った。
「あの……その……私……玲司さんのところに泊まるんですか?」
涼華さん以外に頼れそうな女の知り合いはいない。
セキュリティの面でも彼女の夫は警視庁に勤めていて安心だったのだが。
俺のところに来てもらうって言ったら、断りそうだな。
「いや。まあ、着いたらわかるよ」
軽く否定し、曖昧に答えると、彼女は首を傾げた。
三十分ほどしてタクシーが停車したのは、銀座にある三十五階建てのタワーマンションの前。
「ここって……ひょっとして」
マンションを見て美月ちゃんは目を見開き、次に問いかけるようにタクシーの支払いをしている俺に目を向けた。
彼女が高校生の時、二晩ほどうちに泊めたことがあるから見覚えがあるのだろう。
「そう、僕の家。さあ、行くよ」
支払いをしながら頷き、彼女を促してタクシーを降りると、マンションの最上階にある俺の部屋に連れて行った。
「あの……その……私……玲司さんのところに泊まるんですか?」