切愛願望~極上御曹司の庇護欲からは逃げられない~
3、私は彼のペット?
どうしてこんなことになってるんだろう。
今、玲司さんの家のお風呂に入っている私。
矢島にバッタリ会ったのは驚いたけど、そのお陰で玲司さんの家にお泊りすることになるなんて思いもしなかった。
高校の時も矢島に襲われそうになった時に、ここに泊めてもらったことがある。でも、その時は怖くて何も考えられなくて、じっくり玲司さんの家を見る余裕なんてなかったな。
マンションは最上階のペントハウスで、五〜六部屋はありそうだし、このお風呂もジャグジーでとっても豪華。
玲司さんってIT企業の社長とかじゃなくて、カフェのオーナーだよね?
でも、銀座のカフェ……か。
よくわからないけど、すっごいお金持ちなのかなあ?
「美月ちゃん、バスタオル、籠に入れとくね」
不意にバスルームのドアの外から玲司さんの声が聞こえてドキッとする。
「あ、はい、ありがとうございます」
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