切愛願望~極上御曹司の庇護欲からは逃げられない~
胸に手を当てながらフーッと息を吐いて、自分もベッドを出ると、ゲストルームに戻ってパジャマから黒のタイトスカート、白のブラウス、ブルーのカーディガンに着替える。
うちの会社は基本女性社員はオフィスカジュアルでスーツを着ている女性は少ない。
姿見で服装をチェックして、ゲストルームを出ると、玲司さんがちょうどシャワーを浴び終えたところだった。
腰にバスタオルを巻いて出て来てギョッとする。
ギャ、ギャギャー!
「れ、玲司さん、ふ、服は?」
タオルが落ちたら、大変なことになるじゃないですか。
ドギマギして手で目を隠しながら聞けば、彼は「着替え……忘れた」とボーッとした顔で返して、また寝室に戻る。
忘れないでくださいよ〜。
誘惑に負けて指の隙間から見てしまったけど、カフェのオーナーなのに、なんでそんな均整のとれた綺麗な身体してるんですかあ。
私には刺激が強すぎます〜。
目の毒だよ。
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