切愛願望~極上御曹司の庇護欲からは逃げられない~
そう結論づけて「はい」と答えたら、玲司さんは私の目を見て微笑んだ。
「じゃあ、決まり」
それから朝食を食べ終わると、ふたりで一緒に食器を片付けた。
ふと腕時計に目を向ければ、もう午前八時を過ぎている。
始業時間は九時だけど、新人だし、余裕を持ってオフィスに着かなきゃいけない。
ここからだと電車使うのも歩くのもあまり変わらないだろう。
歩いて三十分くらいかな。でも、走ればもっと早く着く。
「私、もう出ます」と玲司さんに一声かけて小走りで玄関に向かう。
パンプスを履いていたら、彼が見送りにきた。
「玲司さん、行ってきます」
振り向いて声をかければ、彼は優しい笑顔で私を送り出す。
「行ってらっしゃい。走って転ばないようにね。これ、うちの鍵」
玲司さんが差し出したのは、マロンらしき可愛い猫の形をした可愛いキーケース。
「はい。ありがとうございます!」
「じゃあ、決まり」
それから朝食を食べ終わると、ふたりで一緒に食器を片付けた。
ふと腕時計に目を向ければ、もう午前八時を過ぎている。
始業時間は九時だけど、新人だし、余裕を持ってオフィスに着かなきゃいけない。
ここからだと電車使うのも歩くのもあまり変わらないだろう。
歩いて三十分くらいかな。でも、走ればもっと早く着く。
「私、もう出ます」と玲司さんに一声かけて小走りで玄関に向かう。
パンプスを履いていたら、彼が見送りにきた。
「玲司さん、行ってきます」
振り向いて声をかければ、彼は優しい笑顔で私を送り出す。
「行ってらっしゃい。走って転ばないようにね。これ、うちの鍵」
玲司さんが差し出したのは、マロンらしき可愛い猫の形をした可愛いキーケース。
「はい。ありがとうございます!」