切愛願望~極上御曹司の庇護欲からは逃げられない~
「今日の会社説明会、何人くらい来るんですか?」
佐藤先輩に確認すると、彼女は「うーん、五十人くらいかな」と答える。
考えてみると、去年の今頃は合同説明会とかOG訪問とかいっぱいしてたなあ。
絶対にどこかに就職しなきゃって必死だった。
「午後一時に説明会があるから、この資料、大会議室に運んどいてくれる? 場所わかるよね?」
佐藤先輩の言葉にコクッと頷いた。
「はい。大丈夫です」
場所はなんとなくわかる。
資料を手に持つが、ずっしりと重みがあった。
五キロはあるんじゃないだろうか?
「よいしょ!」と思わず掛け声を言うと、近くでファイル整理をしていた渡辺君に笑われた。
「お前は婆さんか?」
「つい声が出ちゃって」とハハッと苦笑いしながら総務のオフィスを出ると、エレベーターで三十四階に上った。
総務があるのは三十三階なのだが、さすがにこの荷物を抱えて階段はキツイ。
佐藤先輩に確認すると、彼女は「うーん、五十人くらいかな」と答える。
考えてみると、去年の今頃は合同説明会とかOG訪問とかいっぱいしてたなあ。
絶対にどこかに就職しなきゃって必死だった。
「午後一時に説明会があるから、この資料、大会議室に運んどいてくれる? 場所わかるよね?」
佐藤先輩の言葉にコクッと頷いた。
「はい。大丈夫です」
場所はなんとなくわかる。
資料を手に持つが、ずっしりと重みがあった。
五キロはあるんじゃないだろうか?
「よいしょ!」と思わず掛け声を言うと、近くでファイル整理をしていた渡辺君に笑われた。
「お前は婆さんか?」
「つい声が出ちゃって」とハハッと苦笑いしながら総務のオフィスを出ると、エレベーターで三十四階に上った。
総務があるのは三十三階なのだが、さすがにこの荷物を抱えて階段はキツイ。