切愛願望~極上御曹司の庇護欲からは逃げられない~
渡辺君が軽く流して、佐藤先輩の方を見たからホッとした。
「私は私立の女子大」
美味しそうにブリの照り焼きを食べながら彼女が答えるが、『女子大』聞いて渡辺君と私はハモッてしまった。
「女の子からモテたでしょうね」
渡辺君と私の発言に気を悪くした様子もなく、先輩は悪戯っぽく笑って注意する。
「こらこらふたりとも。否定はしないけど、先輩をからかわないでよ」
私は「すみません」と謝るが、渡辺君はさらに突っ込んだ質問をした。
「やっぱモテたんだ。毎年チョコはどれくらいもらってました?」
「二十個くらい……って、渡辺君、人の話聞いてた?」
佐藤先輩はチョコの数をさらっと言ってハッとした顔になる。
「聞いてました。俺は毎年十個だったから、先輩かなりモテますね」
さり気なく自分もモテるアピールをした彼に、先輩は自虐的に呟いた。
「全部女の子からだったけどね」
バレンタインかあ。
「私は私立の女子大」
美味しそうにブリの照り焼きを食べながら彼女が答えるが、『女子大』聞いて渡辺君と私はハモッてしまった。
「女の子からモテたでしょうね」
渡辺君と私の発言に気を悪くした様子もなく、先輩は悪戯っぽく笑って注意する。
「こらこらふたりとも。否定はしないけど、先輩をからかわないでよ」
私は「すみません」と謝るが、渡辺君はさらに突っ込んだ質問をした。
「やっぱモテたんだ。毎年チョコはどれくらいもらってました?」
「二十個くらい……って、渡辺君、人の話聞いてた?」
佐藤先輩はチョコの数をさらっと言ってハッとした顔になる。
「聞いてました。俺は毎年十個だったから、先輩かなりモテますね」
さり気なく自分もモテるアピールをした彼に、先輩は自虐的に呟いた。
「全部女の子からだったけどね」
バレンタインかあ。