彼女になれない彼女
終業式が始まった。

大きな扇風機を回しているけど、全然涼しくない体育館。

長い話の時は座らせてくれるけど、頻繁に立たされる。

何度目か起立した時に違和感を感じた。

あ、まずい。

目の前がチカチカなる。
ダメだ、立っていられない・・・。

「ごめん、ちょっと・・・」

周りの生徒に道を開けてもらう。

まずい、気持ち悪い・・・。

私はいそいで体育館から出て、滅多に行かない保健室まで早歩きで向かった。


< 32 / 65 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop