期間限定『ウソ恋ごっこ』
トラブルな急展開
「こうなる予感がしてたのよ! だからあたしも一緒に行くって言ったのに!」
目の前の真央ちゃんの呆れ顔を直視することができず、あたしは自分の席に座りながら、体を縮こませた。
あの後、先輩に見送られて、生徒会室から敗残兵みたいにトボトボと教室へ帰ってきたあたしの様子から、真央ちゃんはすぐに事情を察したらしい。
まるで取調官みたいに厳しく追及され、生徒会室での顛末をぜんぶ自白させられた。
「だってさぁ、あの状況じゃとても言えないよ。実は断りに来たんです、なんて」
机の木目を指でモジモジなぞりながら言い訳をするあたしの頭のてっぺんに、真央ちゃんの冷酷な声が降る。
「どんな状況だろうが、美空が料理できないって事実に変わりはないでしょ?」
「それは、そうなんだけどぉ。伊勢谷先輩、子どもの頃からすっごく苦労してきたんだよ。可哀そうなんだもん」
目の前の真央ちゃんの呆れ顔を直視することができず、あたしは自分の席に座りながら、体を縮こませた。
あの後、先輩に見送られて、生徒会室から敗残兵みたいにトボトボと教室へ帰ってきたあたしの様子から、真央ちゃんはすぐに事情を察したらしい。
まるで取調官みたいに厳しく追及され、生徒会室での顛末をぜんぶ自白させられた。
「だってさぁ、あの状況じゃとても言えないよ。実は断りに来たんです、なんて」
机の木目を指でモジモジなぞりながら言い訳をするあたしの頭のてっぺんに、真央ちゃんの冷酷な声が降る。
「どんな状況だろうが、美空が料理できないって事実に変わりはないでしょ?」
「それは、そうなんだけどぉ。伊勢谷先輩、子どもの頃からすっごく苦労してきたんだよ。可哀そうなんだもん」