期間限定『ウソ恋ごっこ』
「叔母さん、よく投げ出さないね。根性あるわ」
「だってあの人、もとから根性も根気もあるでしょ? だからこそ生徒会役員なんて面倒なことも引き受けたんじゃないかな?」
「かな?って言われても。美空の叔母さんが学生時代に生徒会役員だったなんて話、あたしは知らないよ」
「あ。そ、そうだよね! あはは」
焦ったあたしは目を泳がせながら笑ってごまかした。
ヤバいヤバい。気をつけてるつもりなのに、つい気が緩んで、こうやってボロが出るんだよね。
こういうのを『嘘に嘘を重ねる』って言うのかな?
延々と続く悪循環だよねぇ。要領のいい人ならもっとうまくやれるのかもだけど、あたしにはストレスが大きい。
「美空ちゃーん!」
不意に誰かに名前を呼ばれたと思ったら、いきなり背中からガバッと重い物体が覆い被さってきて、大きな手で目隠しをされた。
うわ!? なに、なに!?
「だーれだ?」
頭の上から聞こえてくる、この明るい声は……。
「伊勢谷先輩!」
「だってあの人、もとから根性も根気もあるでしょ? だからこそ生徒会役員なんて面倒なことも引き受けたんじゃないかな?」
「かな?って言われても。美空の叔母さんが学生時代に生徒会役員だったなんて話、あたしは知らないよ」
「あ。そ、そうだよね! あはは」
焦ったあたしは目を泳がせながら笑ってごまかした。
ヤバいヤバい。気をつけてるつもりなのに、つい気が緩んで、こうやってボロが出るんだよね。
こういうのを『嘘に嘘を重ねる』って言うのかな?
延々と続く悪循環だよねぇ。要領のいい人ならもっとうまくやれるのかもだけど、あたしにはストレスが大きい。
「美空ちゃーん!」
不意に誰かに名前を呼ばれたと思ったら、いきなり背中からガバッと重い物体が覆い被さってきて、大きな手で目隠しをされた。
うわ!? なに、なに!?
「だーれだ?」
頭の上から聞こえてくる、この明るい声は……。
「伊勢谷先輩!」