期間限定『ウソ恋ごっこ』
あの日、遠い夜空のお星様をひとりぼっちで見上げていたあたしの気持ちを、先輩は理解してくれた。
わざわざあたしのためにこんな素敵なプレゼントを用意してくれて、教えてくれたんだ。
あたしは、ちっぽけな存在なんかじゃないって。
あの日の切ない記憶が、温かく柔らかいものにすっぽりと包まれて、キラキラな記憶に変わっていく。
……うれしい。うれしい。うれしい。
こんなにうれしい気持ちを先輩に全力で伝えたいのに、ボキャブラリーの貧弱なあたしが言える言葉なんて、このひと言だけ。
「ありがとうございます」
お礼を言ったら自分でもビックリするくらい鼻声で、恥ずかしくて「えへへ」って照れ笑いしたら、やっと先輩も安心したように笑顔になった。
「お前、泣くのか笑うのかどっちかにしろよ」
「へへ。……グスッ。えへへ」
先輩にもっと笑顔になってほしくて、洟をすすりながら笑っていたら、先輩が手を伸ばしてきた。
わざわざあたしのためにこんな素敵なプレゼントを用意してくれて、教えてくれたんだ。
あたしは、ちっぽけな存在なんかじゃないって。
あの日の切ない記憶が、温かく柔らかいものにすっぽりと包まれて、キラキラな記憶に変わっていく。
……うれしい。うれしい。うれしい。
こんなにうれしい気持ちを先輩に全力で伝えたいのに、ボキャブラリーの貧弱なあたしが言える言葉なんて、このひと言だけ。
「ありがとうございます」
お礼を言ったら自分でもビックリするくらい鼻声で、恥ずかしくて「えへへ」って照れ笑いしたら、やっと先輩も安心したように笑顔になった。
「お前、泣くのか笑うのかどっちかにしろよ」
「へへ。……グスッ。えへへ」
先輩にもっと笑顔になってほしくて、洟をすすりながら笑っていたら、先輩が手を伸ばしてきた。