期間限定『ウソ恋ごっこ』
「で、伊勢谷先輩がどうしたって?」
恋の撃墜王と呼ばれた親友の数々の伝説を思い出していると、その伝説の主が話の続きを促してきた。
そうそう、そうだった。
今は、あたしの大好きな伊勢谷先輩の話をしている途中なのでした!
「あたし、先輩のいるこの高校に入学して本当に良かったって思ってるの!」
この春、あたしこと佐伯美空と真央ちゃんは、県内で一番歴史のある私立の白鳥学園高等学校に入学した。
白鳥学園は豪華な設備と自由な教育環境が有名で、ここを卒業した生徒の大勢が政治や経済、文化芸能の様々な場で活躍している。
中三のときに家に持ち帰った白鳥学園の生徒募集パンフレットを見た両親に、熱心に受験を勧められたんだ。
どうやら両親は、パンフレットに書かれていた〝生徒が持つ個性をなによりも尊重します〟というキャッチコピーを、いたく気に入ったらしい。
勧められるままに白鳥学園を受験して、無事に合格。
そして先月の入学式に出席した際、まるでコンサートホールのような立派な講堂で、人生最大級の衝撃の出会いがあったんだ。
生徒会長として祝辞を述べるためにステージに上がった伊勢谷先輩の姿を見た瞬間の、あの驚き!
恋の撃墜王と呼ばれた親友の数々の伝説を思い出していると、その伝説の主が話の続きを促してきた。
そうそう、そうだった。
今は、あたしの大好きな伊勢谷先輩の話をしている途中なのでした!
「あたし、先輩のいるこの高校に入学して本当に良かったって思ってるの!」
この春、あたしこと佐伯美空と真央ちゃんは、県内で一番歴史のある私立の白鳥学園高等学校に入学した。
白鳥学園は豪華な設備と自由な教育環境が有名で、ここを卒業した生徒の大勢が政治や経済、文化芸能の様々な場で活躍している。
中三のときに家に持ち帰った白鳥学園の生徒募集パンフレットを見た両親に、熱心に受験を勧められたんだ。
どうやら両親は、パンフレットに書かれていた〝生徒が持つ個性をなによりも尊重します〟というキャッチコピーを、いたく気に入ったらしい。
勧められるままに白鳥学園を受験して、無事に合格。
そして先月の入学式に出席した際、まるでコンサートホールのような立派な講堂で、人生最大級の衝撃の出会いがあったんだ。
生徒会長として祝辞を述べるためにステージに上がった伊勢谷先輩の姿を見た瞬間の、あの驚き!