期間限定『ウソ恋ごっこ』
「お待たせ」
先輩がピザとお皿と飲み物を持って来てくれた。
テーブルの上にそれぞれ並べ、お皿にピザを一枚乗せて、あたしに手渡してくれる。
そして自分のピザを皿に乗せてあたしの隣に座り、いきなりゴロンと横になった。
あたしは皿を両手に持ったままピーンと背筋を伸ばして硬直する。
だって先輩の頭が、あたしの膝の上に……。
「あ、彬?」
「んー? なに?」
なにって、これ膝枕じゃないの!?
って言おうとしたけど、言葉を飲み込んだ。まるで『こうするのがあたり前』って感じの自然な先輩の態度がうれしかったから。
すっごい恋人っぽい。両膝に感じる重みが愛しい。長い足をダラリと投げ出している無防備さがカッコいい。
胸がフワフワ浮き立って、おかげであんなに沈んでいた心が一瞬で華やぐ。
やっぱりあたしは近藤先輩のことがこんなに好きなんだって、今さらながら思い知った。
先輩がピザとお皿と飲み物を持って来てくれた。
テーブルの上にそれぞれ並べ、お皿にピザを一枚乗せて、あたしに手渡してくれる。
そして自分のピザを皿に乗せてあたしの隣に座り、いきなりゴロンと横になった。
あたしは皿を両手に持ったままピーンと背筋を伸ばして硬直する。
だって先輩の頭が、あたしの膝の上に……。
「あ、彬?」
「んー? なに?」
なにって、これ膝枕じゃないの!?
って言おうとしたけど、言葉を飲み込んだ。まるで『こうするのがあたり前』って感じの自然な先輩の態度がうれしかったから。
すっごい恋人っぽい。両膝に感じる重みが愛しい。長い足をダラリと投げ出している無防備さがカッコいい。
胸がフワフワ浮き立って、おかげであんなに沈んでいた心が一瞬で華やぐ。
やっぱりあたしは近藤先輩のことがこんなに好きなんだって、今さらながら思い知った。