期間限定『ウソ恋ごっこ』
と説明されても、なにがなにやら。


すっかり困惑していたら、先輩が今度は真央ちゃんに話しかけた。


「おい、保護者」


「誰が保護者よ」


「かなり体力勝負の作業になるから、チビが疲れたら交代してやれ。とにかく俺が戻ってくるまで、お前らでパックを振って振って振りまくれ」


「命令しないでよ。しかも意味不明すぎ。それにあんたはどこに行くのよ?」


「それを説明してる時間が惜しい。おい、チビ」


「は、はい?」


急に呼ばれて、あたしはしげしげと眺めていた生クリームから視線を上げて、先輩を見上げた。
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