期間限定『ウソ恋ごっこ』
購買部で売ってるパンとかの軽食も、本格的な味が楽しめる商品ばかりで大人気。
だからお昼時には、カフェにも購買部にも大勢の生徒がドッと押し寄せるんだ。
そんな場所にアイドルの伊勢谷先輩が顔を出したら、えらいことになる。カフェテリアも購買部もドミノ倒しになってケガ人が出るかも。
先輩は自分のせいで周りに迷惑をかけたくないけど、お弁当は持ってこられないし、それで悩んでいるわけだ。
「登校途中でどっかのコンビニにでも寄ろうかと思ったけど、せっかくだから一週間の期間限定で、俺に愛妻弁当を作って届けてくれる可愛い奥さんを募集しようかなって考えたんだ」
この先輩の発言に、ドヨッと空気がざわめいた。
「よかったらみんな、俺の奥さん役にドシドシご応募してね。立候補待ってるよ!」
伊勢谷先輩がキラキラスマイルで、そう締めくくった。
その微笑みにのまれるように、一瞬の静寂が中庭に訪れる。
そして次の瞬間、「キャーー!」とすごい歓声が湧き上がった。
「それ本当なの⁉︎ まるで夢みたい!」
「伊勢谷君に手作りのお弁当を食べてもらえるの⁉︎」
あっちもこっちも大騒ぎ。先輩の『愛妻弁当』+『可愛い奥さん』のパワーワード連発で、みんなもう、わけわかんなくなってる。
折原先輩が「みんなうるさい! 司のお弁当ならあたしが……!」とかキーキー叫んでるけど周りが騒がしすぎて、なあんも聞こえない。
「伊勢谷君! あたしが立候補する!」
「伊勢谷先輩、あたしを選んでください! 一生のお願いです!」
だからお昼時には、カフェにも購買部にも大勢の生徒がドッと押し寄せるんだ。
そんな場所にアイドルの伊勢谷先輩が顔を出したら、えらいことになる。カフェテリアも購買部もドミノ倒しになってケガ人が出るかも。
先輩は自分のせいで周りに迷惑をかけたくないけど、お弁当は持ってこられないし、それで悩んでいるわけだ。
「登校途中でどっかのコンビニにでも寄ろうかと思ったけど、せっかくだから一週間の期間限定で、俺に愛妻弁当を作って届けてくれる可愛い奥さんを募集しようかなって考えたんだ」
この先輩の発言に、ドヨッと空気がざわめいた。
「よかったらみんな、俺の奥さん役にドシドシご応募してね。立候補待ってるよ!」
伊勢谷先輩がキラキラスマイルで、そう締めくくった。
その微笑みにのまれるように、一瞬の静寂が中庭に訪れる。
そして次の瞬間、「キャーー!」とすごい歓声が湧き上がった。
「それ本当なの⁉︎ まるで夢みたい!」
「伊勢谷君に手作りのお弁当を食べてもらえるの⁉︎」
あっちもこっちも大騒ぎ。先輩の『愛妻弁当』+『可愛い奥さん』のパワーワード連発で、みんなもう、わけわかんなくなってる。
折原先輩が「みんなうるさい! 司のお弁当ならあたしが……!」とかキーキー叫んでるけど周りが騒がしすぎて、なあんも聞こえない。
「伊勢谷君! あたしが立候補する!」
「伊勢谷先輩、あたしを選んでください! 一生のお願いです!」